ため池での水難事故を防ごうと25日、宮城県大和町で研修会が開かれました。参加者は、ため池に転落した時の危険性や対処法を実演を通して学びました。

大和町鶴巣の農業用ため池で行われた研修会には、県や各自治体職員、学校関係者などおよそ70人が参加し、水難学会の会員が転落した時の対処法を実演しました。


「水に落ちたらすぐ浮いて待ての姿勢で空気をいっぱい吸って空を見れば絶対浮かぶ」

県内のため池では今年すでに3人が死亡しています。県は水難事故ゼロに向け、おととしから年2回、研修会を開いています。25日は参加者もため池に入り斜面が滑ることを確かめ、救助ネット設置の重要性を身をもって感じていました。

参加者:
「前に行こうとすればするほど滑ってため池の奥に入っていってしまう状況で、怖い気持ちになった。水に不意に落ちたらパニックになると感じた」
一般社団法人水難学会 安倍淳理事:
「立ち入り禁止であれば入らないというルールをしっかり守り、悲しい事故を二度と起こしたくないと考えている」

県は、子どもがため池に近づかないよう、改めて家庭や学校で指導を徹底するよう呼びかけています。