世界の舞台でも比嘉もえ(15)のトレードマークの笑顔は輝き続けた。
福岡で行われている水泳の世界選手権。アーティスティックスイミングで日本史上最年少での金メダリストとなった15歳の比嘉もえ。デュエット・テクニカルルーティンは予選12位から大逆転での金メダル、フリールーティンは予選11位から銅メダルと、2つのメダルを獲得した。

史上最年少の14歳で日本代表入り

14歳(2022年)の史上最年少でマーメイドジャパン入り

2022年ブダペストで行われた世界選手権では史上最年少の14歳で日本代表入り。チームでメダルを獲得したが、デュエット2種目で4位と表彰台にあと一歩届かなかった。「悔しい思いをした。今年の世界選手権福岡では絶対メダルを獲る」という強い想いを見事に実らせた。

井村雅代コーチ「必ず日本を背負っていく選手」

身長172cmを活かしたダイナミックな演技に取り組む

演技では「身長(172cm)が高い所が武器だと思う」とその長所が活かされたダイナミックなリフトやトレードマークの笑顔で会場を魅了した。長年、代表を指導する井村雅代コーチも「必ず日本を背負っていく選手」と期待する。

9月に開幕するアジア大会 中国・杭州の代表にも選出。ビッグな大会が続き、2024年パリ五輪へ向けた勝負の年となる。マーメイドジャパンを背負う15歳、その笑顔が照らすこれからが見逃せない。

父はプロ野球・広島カープでプレーした比嘉寿光さん(42)

会見時も笑顔を見せる

■比嘉もえ(ひが・もえ)15歳
2007年9月15日生 広島県観音中学校~四天王寺高等学校。一般社団法人 井村アーティスティックスイミングクラブ所属。父はプロ野球・広島カープでプレーし現在は広島の編成担当を務める比嘉寿光さん(42)。