長崎市の八坂神社の長坂を上り切って、ほっと一息ついた時に吹いてくる涼しい風「祇園風(ぎおんかぜ)」。
この風に吹かれると、ひと夏元気に過ごせると言われています。

長崎人に「祇園さん」と呼ばれ、400年近く親しまれてきた「ぎおんまつり」。
21日午後6時から、4年ぶりに通常開催されました。

21日 午後6時15分頃「Pint!」内で放送した八坂神社からの中継です。

早田 紀子アナウンサー:
長崎っ子の夏は祇園さんに始まり、中国盆に終わるとも言われているそうです。
暑さが厳しくなってくるこの時期に開かれる「祇園さん」
「ほおずき市」とも呼ばれます。

なぜ、ほおずきなのか。
それは、ほおずきは身が“ガク”に包まれ、守られているようになっているからです。
そこで厄除けとして、多くの方がお求めになるそうです。

ところで(スタジオの)久富さんは、ほおずきで遊んだ経験はありますか?

久富 美海アナウンサー:
遊び方は聞いたことはあるんですが、実際に遊んだことはないです。
どうやって遊べるんでしょう?

早田:
そうですよね。若い人はなかなか無いと思います。
神社の方が作ってくださったんですが、千代紙の着物を着た可愛いほおずき人形。
「これ、作ったことある」と、懐かしくご覧になっている、かつて少女だった皆さんもいるのではないでしょうか?

境内は、まつりが始まるのと同時に、こんなに賑わっているんです。

新型コロナの影響で、過去3年間“出店”が中止になっていた「祇園さん」ですが、今年、復活しました。
人だかりで見えないんですが、“ヨーヨー釣り”とか“射的”とか、いろいろあって随分と盛り上がっています。

禰宜の市原慶太郎さんにお話を伺います。
市原さん、4年ぶりのこの光景、いかがですか?

八坂神社 禰宜 市原 慶太郎さん:
そうですね。3年間は縮小開催でしたので、寂しい夏だったんですけど、ようやく普段通りの夏が戻ってきたという感じで、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。

早田:
皆さんには、どんなふうに楽しんでもらいたいですか?

市原さん:
疫病退散のお祭りでございますので”疫病退散”“家内安全”を祈願すると共に、昔ながらの雰囲気のおまつりを楽しんで頂ければと思います。

早田:
ありがとうございました。
「祇園さん」は23日(日)まで、午後6時から9時まで行われます。
夕涼みと共に皆さんも無病息災を願って、ぜひご参拝ください。