死んだ牛を必要な手続きをせずに200頭埋めていたと明かした福島市の「復興牧場フェリスラテ」。

21日、TUFの取材に応じた田中一正代表は、「自分の敷地内であれば埋めるのはいいと勝手に解釈していた」と話し、流産や死産した子牛や生後まもなく死んだ子牛を埋めていたと明かしました。しかし、廃棄物処理法では、流産や死産した子牛だったとしても適切に処理しなければいけないと定められています。

県内の“ある牧場”は、「死んだ家畜を法律に基づいて処分しなければならないのは酪農、畜産にかかわる人なら知っている」と指摘します。

では、死んだ家畜は、どのように処理すればよいのでしょうか。死んだ牛を運ぶ業者や、最終的に処分を行う業者に必要な費用を払って委託しなければなりません。処分にかかる費用は、1頭あたり1万5000円ほどするといいます。

田中代表は「埋めたのはコスト削減のためではない」と認識の違いを主張していますが、命の扱う牧場の代表として「大丈夫と思った」では済まされない事案だと思います。

警察では、関係者から話を聞くなどして捜査を進めています。