マッチングアプリで知り合った“加奈子”と名乗る人物の投資話を信じて、富山県高岡市に住む50代の男性が約1650万円をだましとられました。

警察によりますと、被害者の男性はことし4月中旬、マッチングアプリで知り合った加奈子と名乗る人物からLINEに誘われ、「投資をやっている」「勉強好きな男性は優秀で大好きです」「毎日15%以上値上がりする暗号資産がある」などといったメッセージを受けました。

さらに、「毎日15%以上値上がりする暗号資産は日本円では購入できない」「別の暗号資産を購入すれば交換することができる」となどと言い、男性を信じ込ませるため、金融庁に登録されている事業者のサイトで、実在する暗号資産を事前に購入させました。

そして、男性は、毎日15%以上値上がりするという暗号資産と交換するため、指示されたインターネットサイトで送金先アドレスを入手。4月下旬にかけて3回にわたり、自身が保有する暗号資産を送金しました。送金した暗号資産は約1650万円相当にのぼります。

その後、男性が加奈子と名乗る人物に出金方法を確認しようとしたところ連絡がとれなくなり、弁護士に相談したところ、詐欺の被害にあっていたことが発覚。19日、警察に被害届を提出しました。

指示されたインターネットサイトは、お金をだましとるために作られたものとみられ、警察は「マッチングアプリなどで知り合った人物から、実態のわからない海外サイトに招待され、投資を名目に暗号資産を送金させるのは詐欺の手口」だとして、SNSなどだけでやり取りしている相手の話を安易に信じないよう、注意を呼びかけています。