覚醒のきっかけは、周囲のアドバイスと“逆転の発想”
平石元監督、三木現2軍監督、今江さん、雄平さん、渡辺直人さん、鉄平さん。
これまでに指導を仰いだコーチからのアドバイスを忠実に実行し、技術として積み重なり、今年ついに花開こうとしている。
その中でも一つ挙げるとするならば、「逆転の発想」だと教えてくれた。
楽天 村林一輝選手:
「今江コーチに、思い切って逆転の発想をしてみたらどうかと言われました。これは、前に平石さんにも言われたことがあります。あえてこれまでと逆のことをやってみることで新しい発見があったし、これまでの経験がより生きてきました」

ピッチングやバッティングのフォームを変えたりすることは、選手にとって大きな決断が必要だと聞く。それが、これまでと真逆のことを取り入れるというのは相当な覚悟が必要だったと思うが、そういった経験が今に生かされているのだ。
7月6日にはプロ初のお立ち台も経験した。
自分の名前が書かれたタオルがスタンドにはたくさんある。その光景を感慨深げに見渡す。
インタビューアーの質問には、一つひとつ丁寧に、噛みしめるように答えていた。
楽天 村林一輝選手:
「初めてだったのですごく嬉しかったです。チームの勝利に貢献できたっていうのと、今まで支えてくれた方々の顔とか、応援してくれたファンの方の笑顔が思い浮かびました」
執筆時点で背番号66のユニフォームは品切れ、MyHEROタオルも品薄状態となっている。
活躍が、ファンに認められた証拠だ。