■FIVBバレーボールネーションズリーグ2023 ファイナルラウンド(日本時間21日、ポーランド)
世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグ男子大会。負ければ終わりのファイナルラウンド準々決勝で、日本(世界ランク6位)はスロベニア(同8位)と対戦し、セットカウント3-0(26-24、 25-18、25-22)のストレート勝ち。初の準決勝進出を果たした。日本の過去最高順位は5位(2022年)で、目標に掲げていた「ベスト4」以上を決めた。
スタメンは、主将・石川祐希(27)、関田誠大(29)、山内晶大(29)、小野寺太志(27)、西田有志(23)、髙橋藍(21)、リベロは山本智大(28)が起用された。
第1セットは序盤から一進一退の攻防が続く。先に20点をとったのは日本。しかし終盤、スロベニアに石川がブロックされるなど先にセットポイントを奪われ23‐24となった。追い込まれた日本は石川の技ありスパイクでブロックアウト、さらに右手小指の負傷からスタメン復帰した髙橋藍のバックアタックで連続得点し逆転。相手にプレッシャーをかけミスを誘い、24‐26でこのセットを奪った。
第2セットは序盤に石川、西田、髙橋藍のスパイクで4連続得点とリード。さらにスロベニアの若きエース21歳・モジッチを石川がシャットアウトし勢いに乗る。徐々に点差を広げ、最大7点のリード。このセットは終始日本が主導権を握り25‐18で連取した。
悲願のベスト4へあと1セットとなった日本。石川が多彩なスパイクとブロックで序盤、リードする。後がなくなったスロベニアは主将のウルナウト(31)を中心に徐々に詰め寄る。しかし、最後も石川がバックセンターを決め25‐22と日本がストレート勝ち。初の準決勝進出を決めた。石川は3セットでブロックポイント4本を含む27得点と、両チーム最多得点をマークした。
日本は、23日の準決勝でポーランド対ブラジル(準々決勝)の勝者と対戦する。石川は「ここから先はどこが勝ってもおかしくない。厳しい試合になると思っている。自分たちのやるべきことを出していきたい」と意気込んだ。
※世界ランキングは試合前時点
【日本の得点(上位)】
石川 27得点
西田 12得点
髙橋藍 9得点