■長野日本大学小学校・黒岩敏成(くろいわ・としなり)
校長「選択肢が増えるということは地域にとっては良いことだし、私立同士の中でもしっかり特色を明確に出して、子どもたちを育てていくことに関して言えば、私たちにとっても非常にいい機会だったと捉えています」

2011年に開校した長野日本大学小学校。

同じ学校法人の中学・高校に無試験で進学し、12年間学びます。

この小学校では1クラスを4人の教師が担当し、子どもや保護者が相談しやすい環境を整えています。

また、5、6年生では教科担任制を導入しています。

さらに、重視しているのが「探求的な学び」です。

■黒岩敏成校長
「探求的な学びをもっともっと深めていこう、発展させていこうというのが今の考えです」

その名も「探求」という授業があります。

この日、1年生が向かったのは長野市街地を見下ろす地附山(じづきやま)。

訪れるのは、今回で4回目です。

「あなたたちの調べたいことはなんだっけ?」
「鳴き声」「動物園」

■毛涯文彦(けがい・ふみひこ)教諭
「みんなそれぞれにびっくりしたものや、見つけたもの、疑問に思ったことなどがそれぞれいっぱいあるので、初めてそれを調べに行ってみようということで」

調査開始!

気になるもの、気づいたことをタブレット端末に記録します。

調査のあとは図鑑で調べ、模造紙に記録します。

■子どもたちは
「楽しい。(どんなところが?)何か見つけるところ」

■長野日本大学小学校・蟻川竜也教頭
「これからの学びはどれだけ実生活に(学校での)学びがつながっているのか、これが実感できることが大事だと考えています」

長野日大小学校の開校当時は4校だったのが、2024年は義務教育学校を含め10校になる県内の私立小学校。

黒岩敏成校長は少子化の中でも関心の高さを実感しています。

■黒岩敏成校長
「説明会に参加される方の数も年々少し増えているし、特に教育の中身について真剣に考えている保護者が増えてきたと実感しています」

少子化による公立小学校の統廃合が進む一方で、保護者の関心が高まる私立の小学校。

子どもや親のニーズを背景に、信州の教育も転換点を迎えています。