メンタル不調のリスクは母親と同程度
父親の産後うつは、仕事と育児の負担が一定量を超えたときに症状が出るといわれています。竹原さんらが行った調査では、1歳未満の子どもがいる家族のうち、メンタルに不調をきたすリスクがあった父親は全体のおよそ11%。これは母親と同じ割合だといいます。

竹原健二部長「産後のパパに対する支援、公的な支援というのはほとんどありません。(大切なのは)働き方改革、もしくは通勤時間の短縮、そういったもので家事・育児をする時間を父親個人に社会として作っていくこと。」
竹原さんは、父親自らが育児の不安を話し、聞いてもらう場が必要と指摘しています。
竹原健二部長「(父親に)心理的な安全性が確保できている場所で話せる場というのは求められていると思います。」
和田さんのような育児に不安を抱える夫婦をサポートする、郡山市の湯座聖美さん。女性を中心に産後の運動や食事の提案をするほか、父親も支援しています。

湯座さん「すごく分からないとか、困っていることはありますか?」
和田祐樹さん「(奥さんを)どうケアするのがいいのか、やっぱりわからないのは苦しさがあります。」
この日は、およそ1時間にわたり、和田さんが抱える悩みに耳を傾けました。
湯座さん「旦那さんの話を細かくしっかりと聞いてあげて、旦那さんの肯定感を上げてあげるとか、落ち込んだ気持ちを少しケアしてあげることをやっています。」
和田祐樹さん「自分も心のうちを話しておきたい。ある程度共感してもらいながらも、そこに対して多少のアドバイスも欲しいみたいなことを本当に叶えてくれるありがたい存在だなと思う。」