じゃらんリサーチが発表した国内宿泊旅行の総合満足度ランキングで1位を獲得した大分県。コロナ禍からの反転攻勢が本格化するなか、全国有数の観光地の別府市では宿泊業界の競争が激しさを増しています。
【写真を見る】旅行満足度」総合1位大分…全国屈指の観光県でホテル競争激化 魅力的な観光施設
総合満足度1位大分県…ホテル競争激化「2・3年が正念場に」
夏休みを間近に控えた7月15日からの3連休。大分県内各地の観光地はにぎわいをみせていて、旅行に対するマインドも高まっています。
(観光客)
「この間は筋湯温泉で一泊して今度は湯坪温泉で一泊する」「別府が好きなので、行くんだったら別府ですね」

リクルートじゃらんリサーチセンターは「じゃらん宿泊旅行調査2023」を実施し、都道府県別の魅力度ランキングを発表しました。「総合満足度」では大分県が前回より9ランクアップで1位を獲得(2位鹿児島県、3位北海道)。「魅力的な宿泊施設が多かった」でも大分県が2年連続12回目の1位(2位沖縄県、3位群馬県)となっています。
魅力的な宿泊施設が多いと言われる背景があります。全国有数の観光地・別府市では宿泊業界の競争が激化しているのです。大手有名ホテルの進出も相次ぎ、2019年時点では宿泊施設の部屋数が推定5000室でしたが、2024年にはおよそ6900室まで急増する見通しです。

すべての宿泊施設が損益分岐点とされる稼働率60パーセントを維持するためには市内の年間の宿泊者を現在の250万人から350万人に増やさなければならない状況です。
(別府市旅館ホテル組合連合会・西田陽一会長)
「これから競争がとても激しくなるので別府全体が本当に魅力ある街にさらに磨きあげてやっていく。この2・3年が正念場になってくる」