JR東海が建設中のリニア中央新幹線をめぐり、沿線の1都6県の住民が国に工事認可を取り消すよう求めた裁判で、東京地裁はさきほど、住民の訴えを退ける判決を言い渡しました。

リニア中央新幹線は、東京の品川から名古屋までの開通を目指した工事計画が進んでいます。

これに対し、環境への影響や騒音対策の不備などを懸念する沿線の住民らが、国に工事の認可の取り消しを求める訴えを起こしていました。

きょうの判決で、東京地裁は、計画を認可をした国の判断は「社会通念に照らして著しく妥当性を欠くことが明らかとまではいえない」などと指摘。

行政の裁量権を逸脱したとも認めず、住民側の訴えを退ける判決を言い渡しました。