陸上の世界トップ選手が集うダイヤモンドリーグのシレジア大会(ポーランド、日本時間17日)で、67m04の日本記録を樹立し優勝したやり投の北口榛花(25)が、所属先のJALを通じて喜びの声を寄せた。4年ぶりに自身の記録を1m04更新するビッグスロー。今季世界最高記録を叩き出し、ダイヤモンドリーグは今季2勝目、通算4勝目となった。
8月19日に開幕する世界陸上ブダペストでは昨年のオレゴン大会の銅メダルに続く2大会連続メダルを狙う。

【北口選手コメント】
4年ぶりに日本記録を更新することができました。
自分と相性の良い試合で、試合に向けた練習もとてもよくでき、初めて調子が良いと思えて試合に臨むことができました。
ただ、そのように思えるのが初めてだったので少し怖いという気持ちもありました。
一投目から最終投(final3 )に残るには十分な記録を投げることができ、記録を越された後も自分の課題に集中して試合することができました。
5投目に目標としていた大会記録を投げることができ、この試合で自己記録も狙いたいと思いました。
去年から出場しているダイヤモンドリーグの最終投(final3)は、その時間だけ自分の競技にフォーカスされ、自分も楽しむ。そして会場全体を巻き込む。ことがマストであるとここ数試合の経験から感じていたので、会場の力も借りつつ、思い切っていこうと投擲に入りました。
それが良い結果につながってよかったです。
4年前に記録を出してからなかなかその記録に近づくこともできず、時間が経つにつれて本当に自分が投げれすぎてしまったのではないか(66のときは気象条件等も完璧だったので)と思うことが多くなっていました。全く別の自分が投げたんじゃないかと考えるときもありました。
1センチのはずが1メートル更新してしまったので(笑)これから先も簡単ではないかとは思います。
今回はこの記録は私が投げたという気持ちになれているので、自分にはそこまで投げられる力があると、自信を持てるきっかけにして、頑張っていきたいと思います。
日頃からサポートしてくださっているトレーナー、コーチをはじめ多くの皆さま、そして家族にもとても感謝しています。
日本の夜遅くにもかかわらず、リアルタイムで応援していただいた方も多くとても嬉しく思います。
これからもよろしくお願いします。