大分県内の戦争の歴史を研究する団体が17日発表会を開き、別府湾で行われた毒ガス弾の処理などをテーマに講演しました。
この発表会は戦争に関する資料を研究する「豊州戦史研究会」が別府市で開催しました。発表会では研究会のメンバー6人が大分海軍航空隊や特攻隊員などをテーマに講演しました。
この中で、野崎哲司代表は終戦後に別府湾で行われた弾薬処理について九州で最も多い3800発の毒ガス弾が海中に投棄されたことやその後の引き揚げ作業中に毒液を浴びる事故が起きた問題などを取りまとめ報告しました。
(来場者)「ああそういうことがあったんだと。大分県内のことを調べて残してもらえれば今後の平和に役立つと思う」
(豊州戦史研究会・野崎哲司代表)「戦争というと忌み嫌われる分野ではあるけど、大分県でもこういうことがあったということを1人でも多くの人に知ってもらえたら」
研究会では活動の成果をまとめた冊子を今年の秋頃、発行することにしています。