■矢口生夫さん
「戦争ってのは、一言で言って残酷っていうか人の殺し合いだもんね。ほいで民間人までやられちゃう。何にも罪のない人がやれちゃうわけ。これは大変だと思うね。大変というかちょっとあれだね、考えられないね今の平和な日本では」
演奏会の前には、調律師の矢川さんと出演者、実行委員会のメンバーが「遭難記念の碑」を訪れ、空爆で亡くなった万代子さんら2人の霊を悼みました。
■神谷悟さん
「爆弾が12発というので、そこら辺に大きなすり鉢があって、そこら辺もいくつかすり鉢があって、亡くなった方は、向こうで亡くなったらしいんですけどね」
安曇野市出身で音楽関係のボランティア活動をしている神谷悟(かみや・さとる)さんは「身近な場所でも戦争があったことを伝えたい」と今回の演奏会を企画しました。

■神谷悟さん
「ここで爆弾が落ちて人が亡くなったっていうことを多分10人に聞いても1人知ってるかどうか。平和な村にも、戦禍が及んでいたとていうことを知っていただきたい」
演奏会では、平和を願う被爆ピアノの音色におよそ50人が耳を傾けました。

■女性客
「本当にこの近くに実際に爆弾が落ちたっていうことが、すごくひしひしと感じられて、絶対に1人1人がやっぱり戦争を許さないっていう気持ちを持つことが大切だなって思いました」 ■男性客
「ピアノの存在する意義がね、生き物じゃないけど、あのピアノはピアノとしての自分の使命をね、よく感じているんだなというそういう思いがしました。アツいものジーンと感じました」

被爆ピアノは安曇野に続いて、新潟県や北陸地方を回っていて、ふるさとで起きた戦争の歴史を紐解きながら平和の尊さを訴え続けています。