梅雨前線の影響で15日、東北北部を中心に記録的な大雨となっています。秋田県では複数の河川が氾濫したほか、住宅が巻き込まれる土砂崩れが発生し、4人が軽傷を負いました。

秋田市消防本部などによりますと、15日正午すぎ、秋田市添川の住宅の裏山が崩れ、4棟が巻き込まれました。このうち1棟からは4人が病院に搬送されましたがいずれも軽傷だということです。そのほかの住宅3棟では人的被害はないということです。
また午前11時すぎには秋田市内を流れる太平川で氾濫が発生しました。流域の広面地区では道路が冠水するなどの被害が確認されました。

(避難所に家族で避難した市民)
「股下まで水がきていて、これ以上上に来たら一階が浸水するので、子どもたち小さく、もうとにかく逃げなくちゃと思って、とりあえずもう逃げてきました」

午後2時半までの24時間雨量は秋田市仁別で272.5ミリ、男鹿市男鹿で237.5ミリなど、6地点でいずれも観測史上最大を記録しています。
また15日午後4時半現在、秋田市など4つの市と町に5段階のうち警戒レベルが最も高い避難情報の「緊急安全確保」が発令されています。