軍と準軍事組織の衝突が続くアフリカ・スーダンの首都近郊で14日、再び大規模な戦闘がありました。衝突が発生してから3か月となりますが、事態の収束が見通せない状況が続いています。

ロイター通信は複数の現地住民の話として、14日早朝、首都ハルツーム近郊で軍と準軍事組織=RSFの間で激しい戦闘があったと伝えました。

この前日には紛争の解決に向け、周辺国の首脳らがエジプトで協議し、軍とRSFのいずれもがこれを歓迎すると表明したばかりでした。

4月に戦闘が発生して以降、ちょうど3か月となりますが、両者の停戦合意はこれまで幾度も破られてきました。

また、RSFが拠点とする西部ダルフール地方では、非アラブ系住民とみられる80人以上の遺体が見つかったと今月、国連が明らかにしていて、民族間の対立を背景にした暴力の拡大も懸念されています。

スーダン政府によると、衝突による死者は先月までに少なくとも3000人にのぼり、国連によると240万人以上が家を追われたとしています。