富山県は今月12日からの記録的な大雨について、14日正午までの被害状況をまとめました。南砺市の人的被害1件のほか、浸水被害627件のうち9割を富山市と高岡市で占めています。

今月14日現在、人的被害は南砺市で市議会議員の男性1人が死亡しました。

浸水被害は富山県全体で床上浸水が51棟、床下浸水が576棟。中でも被害が多かったのが、富山市と高岡市で全体のおよそ9割を占めています。

内訳は、富山市では床上18棟、床下402棟、高岡市では床上26棟、床下135棟となっています。

そのほか砺波市(床下4棟)小矢部市(床上2棟、床下3棟)南砺市(床上5棟)射水市(床下24棟)立山町(床下8棟)で被害が確認されています。

農作物への冠水・浸水の被害は、富山県内全体で304.8万平方メートル。このうち水稲が151万平方メートル、次いで大豆が87万平方メートル、ハウス栽培のこまつなが42万平方メートルとなっています。

また農地や水路など農業関連施設の被害件数は134か所に上ります。また森林・林業関係では林道への土砂流入や山腹崩壊などあわせて32か所で被害が確認されています。また水産業関連ではくろべ漁協の定置網(1業者)に草や流木が流入。新湊漁協の定置網(2業者)に大量のゴミや流木などが網の内側や外側に溜まっていて網が沈むなどの被害が出ています。

大門漁協では冷凍庫4台が水没し故障。小矢部川漁協ではサケマスふか場が床上浸水。笹舟1隻が流されて行方不明です。