■アフリカの熱帯魚が横浜の用水路に…掘り起こす人も
こうした外来種の目撃情報は神奈川県・横浜市の住宅街でも。農業用の水路を整備し、鯉も生息するこの場所で大繁殖している外来魚とは。
Nスタ
「あそこあそこ、いたいた。青いシマシマの魚がいます」

水中にカメラを入れてみると全体が青色でシマシマの魚が。さらに背びれが黄色の魚も。この魚はいったい…。
横浜市のペットショップで話を聞くと。

アクアグレース 髙橋弘子さん
「ゴールデンゼブラシクリッドになります。誰かが放さないとここにはいない魚なので放してはいけない」
ゴールデンゼブラシクリッド。

本来はアフリカの南東部・モザンビークやタンザニアの国境付近にいるはずの熱帯魚。水温が20℃以上でないと生きられない魚が、なぜ横浜で大繁殖しているのでしょうか。

佐江戸せせらぎ水辺愛護会 安部喜平会長
「ここは条件がいい、下水処理した水ですから温度が20℃前後ですから」

水路の近くには下水処理場があり周辺よりも比較的温かい水が流れています。このため、寒い冬も乗り越えてきたとみられます。
SNSでも話題になったこの熱帯魚。
それがいま新たな問題に。
安部会長
「ここの地元の人間じゃなくて他所からバーッと来て、5月の連休にみんな水路に入った 子どもたちとか大人も」
横浜に熱帯魚がいるという情報を聞きつけた人たちがゴミを捨てるなど川を汚していくというのです。

こうした事態に住民たちは看板を設置し、注意を呼び掛けていますが…

Nスタ
「学生ですね、大きな網を持って水路を掘り起こしています」
熱帯魚を捕まえようと網や釣り竿を持った人たちの姿が。

住民
「ダメだよ、ここは釣りしてはいけない」
もともとは飼育を放棄したことで始まったとみられる外来生物の問題。
住民たちは根気よく注意していくとしています。