今のコロナ症状は咽頭痛が特徴。喉痛から発熱のパターン

宮下修行教授:今一番の特徴は「喉」ですね。咽頭痛、または熱。咽頭痛から喉痛ですよね。喉がかゆいとかイガイガするとか、そこから始まる方が多くて、そして喉が痛くなって熱が出るこのパターンが一番多いですね。

―(河田アナ)先日、2回目かかりました。私も喉の痛みがありましたし、咳が続きましたし、お医者さんに診てもらったら、喉に水疱ができているというふうに診断されました。

宮下修行教授:今、水疱ができる一番多いのは「ヘルパンギーナ」という病気ですね。夏風邪のウイルスですけどね、これが多いんですが、どちらかというと子どものタイプのウイルスですね。

―再感染という話でいいますと、名古屋工業大学・平田晃正教授に話を伺いました。2020年4月から2023年1月にコロナに罹患した約85万人分の診療データの傾向です。約97%の人が1回の感染で、2回目の感染が2.83%、そして6回以上かかった人というのもいるそうです。複数回の感染は若年層の割合が多いですよということでした。私の周りでも、自分も含めて2回感染という人は結構いるんですが、豊田さんはこのパーセンテージはどういうふうに見ますか。

豊田真由子氏:通常のインフルエンザとかも何回も何回もかかるじゃないですか。結局かかってもできた免疫って、時間が経つと低減してしまうのでかかるもんだっていうこと。あとすごく大事だなと思うのが、5類になってもパンデミックが終わっても、ウイルスがいなくなったわけじゃなくて、むしろ新型ってなっていたけど、もうそれが身近なものになる。たくさんいるウイルスと共存していく一つになったんだよっていうふうに理解しないと、多分感染の波は来ることもあると思いますし、続いていくので、そういうもんだなっていうふうに思いを持っていただくしかないかなと。怖い怖くないかって話ではないんですが、常にそこにいるんだよっていうふうにしないと。何回もかかることもありますし、波が来ることもありますし、そこを粛々と受け止めて、でもやっぱり亡くなったり、後遺症が出たりってこともあるので、なるべくリスクは回避するっていう。

―確かに高齢の方リスクの高い方もいらっしゃいますので、やはりかからないのが一番だと思いますが、改めて教えてください。

宮下修行教授:今のオミクロンはXBB系統というのが流行っていまして、特に1.5というものと1.16というものが今は流行っている。XBBもたくさんあるんですね。これらの特徴は、例えばその前はBA.5が流行っていました。その前はBA.2が流行っていましたけども、これに全く効果がない。これに感染してても簡単に感染しやすいというものですから、いわゆる免疫逃避で、1回かかってもまた次にかかってしまう。だから感染対策が少しやっぱり緩いのが若い方、我々の病院でも見られるかなというには思いますね。