西側の支援が足りていたら…「すでに戦争は終わっています」

ポーランドは、ウクライナへの軍事支援を積極的に行っていますが、他国を含めた西側の支援が足りているかを尋ねると…。

ポーランド軍 アンジェイチャク参謀総長
「十分というにはほど遠いですね。十分なら、すでに戦争は終わっています」

アンジェイチャク参謀総長は30年間にわたり“平和の配当”を受けたヨーロッパは、武器不足だったことが今回のロシアの侵攻で露呈したと話す。ポーランドは、ウクライナへ供与する兵器は自分たちにとっても“なけなしの”ものであることを明かした。

ポーランド軍 アンジェイチャク参謀総長
「ポーランドは現在、数百台の戦闘プラットフォームを供与しました。それは本当に凄まじいことです。それもどこかの倉庫に眠っていたものではなく、戦闘部隊からとってきたものです」

ウクライナの望む兵器を与えないと大変なことに…

アンジェイチャク参謀総長に今後、どれくらい兵器の供与を続けることが可能なのか聞いた。

ポーランド軍 アンジェイチャク参謀総長
「実は、毎朝、僕もそのような自問をします。ウクライナ国民は後どのぐらい耐えられるのか?答えが分かりません。それは参謀総長として、ポーランド人として、軍人としてだけではなく、文明の次元での質問になってきます。見方を変えなければなりません。もっとはっきり視点を(ウクライナの)需要に絞らなければなりません」

世界がウクライナのその需要を満たすことができるのか…それができなくなると、ポーランドだけでなく影響は世界におよぶと警鐘を鳴らした。

ポーランド軍 アンジェイチャク参謀総長
「初日からポーランドが提案していた戦闘機の供与は不可能と思われましたが今ではウクライナの空を飛んでいます。レオパルド戦車もあれだけの短期間で供与するのは無理だと思われましたが今では効率よく戦っています。パトリオットも似たような状況です。なので今のゼレンスキー大統領のお願いは決して不可能ではないと思います」
「世界が目覚めないと、ウクライナだけではなく、世界全体の安全保障にとって致命的な結果になります」

(BS-TBS「報道1930」 7月13日放送)