■第25回アジア陸上競技選手権大会 1日目(日本時間12日、タイ・バンコク)
前回大会は新型コロナウィルスの影響で中止されたアジア陸上競技選手権大会が4年ぶりにバンコクで開幕した。大会1日目に行われた女子1500mに出場した日本記録保持者の田中希実( 23、NewBalance)が大会記録の4分06秒75で初の頂点に立った。
この種目で日本記録(3分59秒19)を持つ田中は一番外のレーンからスタート。トップには中国の選手が出るも、すかさず田中が前へ。トップに立つと徐々に2位との差を広げていく。さらにラスト1周でスパートすると、圧倒的な強さを見せ4分06秒75でフィニッシュ。アジア選手権初優勝を果たした。2位には後藤夢(23、ユニクロ)がシーズンベストの4分13秒25で続いた。
前回は5000mに出場した田中。1500mは2017年のインド・ブバーネシャワル大会以来2大会ぶり2度目となった。その際は4分20秒43で4位、表彰台にあと一歩、届かなかった。
女子やり投では6月の日本選手権で世界陸上銅メダリストの北口榛花(25、JAL)を破り優勝した斉藤真理菜(27、スズキ)が2投目で61m67でトップに立ち、初優勝を果たした。世界陸上オレゴン代表の上田百寧(24、ゼンリン)は57m25で6位入賞した。
女子三段跳決勝は日本記録保持者の森本麻里子( 28、内田建設AC)が6回目の跳躍で14m06のジャンプを見せ初出場、初優勝。髙島真織子(24、九電工)は13m63で4位。表彰台にあと5cm足りなかった。