「遺骨の代わりに」 アメリカの戦史家から届いた「砂」
こうしたなか、「遺骨の代わりに」とあるものが、県内の遺族に贈られることになりました。それが、硫黄島の「砂」です。

(戦史研究家 稲田哲也さん)
「昔から慣習的に島外への砂および石とかそういった島内のものの持ち出しは全て禁止になっております。その管轄外のアメリカの慰霊団の方が持ち帰ったものが、大分の研究者を通じて私のところに来たというところですね」

この砂は、今年3月、硫黄島で行われた日米合同追悼式に参列したアメリカの戦史研究家ダニエル・キングさんが持ち帰ったもので、今回、宮崎の遺族のもとへ届けられることになりました。


(戦史研究家 稲田哲也さん)
「硫黄島の大地の砂っていうのは、お父様の亡くなられた後の亡骸が染み込んだ、いわば、お父様の体と同じようなものだと、私達遺族は考えます。お祀りしてあげて、何かお話をしていただければ、我々も本望だなと、やってよかったなと思っております」

