長崎とベトナムの絆を400年にわたってつなぐ「アニオー姫」とは、どんな物語なのでしょうか。

主人公は、長崎の貿易商・荒木宗太郎とベトナムの王女“アニオー姫”

17世紀初め、大海原の船の上で2人は出会い、恋に落ちます。
そして、ベトナムの王は2人の変わらぬ決意と深い愛を確認し、結婚を許しました。
アニオー姫は、異国の地=長崎で荒木宗太郎と生涯を共に過ごすこととなります。

アニオー姫が長崎にやってきた時の様子を再現したのが、今年の長崎くんちの踊町でもある本石灰町の『御朱印船』です。

長崎の貿易商・荒木宗太郎とベトナムの王女・アニオー姫。

御朱印船に乗って長崎に帰ってきました。

本石灰町は、昭和45年から長崎くんちの演し物として『御朱印船』を奉納しています。

船とともに入ってきたのは、ベトナムの民族衣装アオザイを着て輿入れを再現した『アニオー行列』です。

王女は「アニオーさん」と呼ばれ歓迎されました。

長崎とベトナムの大海原を渡る重さ5トンの御朱印船──

江戸時代の鎖国政策でアニオー姫はベトナムへの帰国を許されず、長崎に一生を捧げました。

400年前に結ばれた日本とベトナムの愛の歴史が、今なお両国の友好関係の中で受け継がれています。