世界陸上ブダペスト(8月19日~27日)の代表選考会を兼ねた全米選手権が10日(日本時間)、アメリカ・オレゴン州で行われた。男子200mの決勝では、世界陸上オレゴン100m金メダルの“世界最速の男”フレッド・カーリー(28・asics)が19秒86(-0.1m)のシーズンベストをマークしたが、3位に0.01秒及ばず4位。200mでの世界陸上ブダペスト出場を決めることができなかった。

同日に行われた準決勝では19秒95と、トップと0.02秒差の全体3位で決勝進出を決め、約2時間後に迎えた決勝。2大会連続の出場へ、カーリーはスタートでやや出遅れ、前半の100mは10秒40の5番目とスピードに乗れなかった。後半のコーナーで加速したが3位にわずか0.01秒及ばず4位。
優勝は世界陸上オレゴン200m銅メダリスト・若手注目株の19歳、E.ナイトン、2位には東京五輪銀メダリストのK.ベドナレク(24)、3位にはC.リンジー(24)が入り、世界陸上ブダペストの内定を獲得した。

世界陸上オレゴンで100mを制したカーリーは、同大会の200mでは準決勝敗退。今大会はワイルドカードを持つ100mには出場せず、200mのみのエントリー。今年5月にセイコーゴールデングランプリ陸上で来日した際には、世界陸上ブダペストについて「100m連覇と200mも制する、2種目制覇が最大の目標」と話していた。

※写真は左側がE.ナイトン、右側がF.カーリー

【男子200m決勝の結果】(-0.1m)
優勝 E.ナイトン 19秒72(SB) 
2位 K.ベドナレク 19秒82(SB)
3位 C.リンジー 19秒85(SB)
4位 F.カーリー 19秒86(SB)
5位 R.グレゴリー 19秒90
6位 C.コールマン 19秒95
7位 K.キング 21秒89
8位 C.ミラー 1分11秒97