思い起こそう長崎大水害「空から見た爪痕」
大水害翌日、ヘリコプターで撮影された町の様子です。

長崎に降った大量の雨は濁流となって一気に海に注がれ、長崎港の色も変わってしまいました。
夏の長崎港は潮風を感じる青い海です。
しかし40年前の大水害では、この海でも目を疑う光景が広がっていました。

大水害翌日の1982年7月24日
一夜明けた長崎港は、”褐色の海”と化していました。
土石流で削られた山の土砂は川を下り、前の日の夜から流れ続けた”大量の濁流”が、長崎港の色をすっかり変えていました。

押し流された家が、がれきとなって海面を覆います。
遠い土砂災害の現場から長崎港まで流されてきた遺体もありました。

長崎港に近い長崎駅は、大水害当日、線路やプラットホームが冠水しました。

駅としての機能は停止。動かない寝台列車で一夜を明かした人もいました。
八千代町から宝町へカメラは移動します。
映像には、水没したままの道路が映っています。


いまも40年前と同じように使われている宝町の立体交差です。
大水害ではこのアンダーパスが完全に水没しました。


前夜に降った”桁違いの雨の凄まじさ”は、空からの映像にも記録されていました。