6月30日からの大雨で、山口県内で大きな被害が発生したことを受け、村岡嗣政知事は9日、林外務大臣に激甚災害法の早期適用を求めました。

村岡知事は、山口市内で山口3区選出の林芳正・外務大臣と面会しました。村岡知事は先月30日からの大雨による被害状況を報告した上で、復旧にかかる費用を国が支援する「激甚災害法」を早期適用するよう要望しました。県によると、県の災害復旧費用は公共土木事業関連で75億円以上の見通しです。激甚災害法に適用されれば、河川や道路など土木関係などの復旧事業の国庫補助率が1割から2割程度引き上げられます。

このほかJR美祢線と山陰線の早期完全復旧への支援を求め、被災を契機に直ちに路線の存続・廃止の議論に結びつけることがないよう、JRを指導することを求めました。

林大臣は「しっかりと出身の議員として対応したい」と応じました。

村岡知事は今月13日に上京し、関係省庁に要望します。

県は今月1日、大きな被害を受けた山口市と美祢市に、避難所の設置や障害物の撤去などの災害救助に関する経費が、国と県の負担となる災害救助法を適用することを決めています。