静岡県裾野市の市民文化センターで楽器が水浸しになったスプリンクラー事故をめぐって、被害を受けた楽団側が7月7日、記者会見を開き、市の事故調査委員会がまとめた最終報告を「茶番劇」と痛烈に批判しました。
<シンフォニエッタ静岡 中原朋哉 芸術監督>
「裾野市の事故調査委員会は7か月もの時間と多額の公金を投入した。裾野市と点検業者による茶番劇だったということはしっかり言っておきたい」
2022年9月、裾野市の市民文化センターでスプリンクラーが突然作動し、コンサートを控えていたシンフォニエッタ静岡の楽器などが水浸しになった問題。裾野市の事故調査委員会は6月27日、放水の原因は特定できなかったとする最終報告を発表しましたが、楽団側はこの内容を真っ向から批判しました。
<シンフォニエッタ静岡 中原朋哉 芸術監督>
「(裾野市の)事故調の結論は間違いです。事故原因は漏水です。少量の漏水でも中間閉止弁の開け忘れがあれば放水に至る可能性がある」
漏水すればいくつかのケースで放水があり得ると指摘した上で、設備的にも問題があり裾野市に瑕疵があると訴えました。裾野市が提案している和解金の支払いについて楽団側は明言は避けた上で、「協議の前に村田悠市長と直接会い、最終報告が誤っていることを説明したい」と話しました。
楽団側の会見に対し、裾野市は「市長不在のためコメントなど取材の対応はできません」としています。
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