岩手県平泉町の世界文化遺産「毛越寺(もうつうじ)」の敷地内で6月から7月にかけて樹木や伐採された木の枝が焼けた跡が見つかりました。不審火の可能性もあるとみて警察が周辺をパトロールをしています。

 これは7日、毛越寺と岩手県が県庁で会見し発表したものです。


 焼け跡が見つかったのは敷地西側の山林で、6月14日から7月5日にかけ、伐採されて地面に置かれていた枯れ枝やスギとモミジの木の根元が焼け焦げているのが見つかりました。


 これまでに見つかった焼け跡は5か所で、面積は合わせて400平方メートルあまりです。建造物への直接的な被害がないことから毛越寺は「史跡の価値に影響はない」としています。
 山林はウォーキングコースになっていて、住民や観光客などが自由に立ち入れる場所だということです。
 寺によりますとこれまで敷地内で枝や落ち葉が自然発火したことはなく、警察が不審火の可能性もあるとみて出火の原因を調べているほか、周辺をパトロールしています。


 平泉町は6月30日付で文化財が損傷したことを県を通じて文化庁に届け出ました。