7日から始まる戦災復興展では、78年前の仙台空襲について伝えるおよそ15分の動画が上映されます。子どもたちをはじめ若い世代に伝承していこうと新たにつくられた動画制作の舞台裏を取材しました。
87歳男性が見た惨状「見ておけ、覚えておけ」
「どうもお久しぶりです」「あー、どうもしばらくぶりで」

5月。仙台市戦災復興記念館であるインタビューが行われていました。
「お名前をお願いします」「田島稜威雄と申します」

動画制作に向けた空襲経験者へのインタビューです。87歳の田島稜威雄さんは、当時小学3年生。避難場所で、祖父と見た仙台の光景を今も覚えています。

田島稜威雄さん:
「榴岡の天神さんから仙台を見るとみんな燃えているというか、ざーと火が上がっている。(祖父から)それを見ておけ、覚えておけと言われた」

取材と監修を担当するのは、仙台空襲を研究している市民グループの新妻博子さんです。空襲の被害を伝えていこうと30年ほど前から講演活動や防空壕の調査などを続けています。

仙台・空襲研究会 新妻博子さん:
「これから若い子たちに伝わりやすい素直に受け取ってくれるものをつくりたい。CGも制作していただいて、どういうものができるか」