福崎さん『予算がないと言っても…。すみませんでそれを済ますのか』
5年前に踏切の事故で最愛の妻を亡くした福崎大智さん。事故が起きたころはほとんどできなかった料理も手慣れてきたという。
(福崎さん)「食べていいよ、もう」
(娘)「キノコ食べない」
(福崎さん)「キノコも頑張って食べて、お願い」
父と娘だけの生活には慣れてきた一方で、娘が成長するにつれて、美紀さんがいない喪失感は増していく。
(福崎大智さん)
「娘に対して、してあげてほしいことしか出てこないですね。抱き上げてほしい、声をかけてほしい、手をつないで一緒に歩いて欲しいとか、会ってほしいです。僕はいいんで、夢の中だけでも本当に」
自分のような人が生まれないために。福崎さんは第4種踏切の解消に向けて対応を急ぐべきだと話す。
(福崎大智さん)
「予算がないからって言っても、もし自分の家族が踏切に入って死んでしまったらどうするのって。あんな鉄の塊が走るレールがあるのに、もしそこに子どもが入っていった場合を想像してみて、多感なうちの娘もそうですけど。あんな多感な子どもはちょっと目を離したらすぐ走っていきますよ。ふって入ってボンとひかれてしまったら、すみませんでそれを済ますんですかね」
死亡事故が後を絶たない第4種踏切。悲惨な事故をこれ以上繰り返さないためにも、早急に協議を進めていく必要があるのではないだろうか。
(2023年7月5日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特命取材班スクープ』より)