子育てにかかる費用の一つ『習い事』
内閣府の調査では、家計の習い事への支出は、子どもが小3~小4の頃がピークで、年間約8万円となっています。
習い事の費用も含め『子育てにお金がかかること』が少子化の原因とも言われる中、福岡市では習い事に月1万円分の助成を開始。
長崎県でも大石知事が『子育て支援の拡充』に前向きな姿勢を見せています。
多くの自治体で人口が減少する中、積極的な「子育て支援策」が少子化や人口流出を防ぎ、Iターン・Uターンを促すことになるかもしれません。

住吉 光アナウンサー(以下【住】)長崎の暮らし経済ウイークリーオピニオン、平家達史NBC論説委員(以下【平】)とお伝えします
【平】今回のテーマは── 子どもの習い事にいくらかけている?
出費のピークは子どもが小3~小4の頃 年間約8万円

街頭インタ:
「上の子だけは水泳に通ってるんですけど、月に7,000円とか8,000円とか」

街頭インタ:「バレエと歌とかダンスとか。1万、2万とかぐらいですね」

街頭インタ:「スイミングとそろばん。スイミングが5,000~6,000円くらいで、そろばんは4,000~5,000円くらいです」

街頭インタ:「子どもがしたいって言ったことはさせたいけど、現実それがいくらかかるか分からないから、なんとも言えないけど、させたいですよね。」

【平】内閣府の調査によりますと「習い事(学習塾以外)」は4歳頃から支出が多くなり始め小学3、4年生でピークとなっていて、その金額は、年間約8万円と中学生の2倍以上となっています。

フコク生命の調査によりますと、習い事の月謝は
1位…東京都 月額27,750円 年額33万3,000円
2位…神奈川県 月額18,000円 年額21万6,000円
3位…大阪府で 月額17,021円 年額20万4,252円 となっています。
上位は大都市です。
長崎県はというと22位で、月額10,220円、年額12万2,640円となっています。
【住】どんな習い事が多いのでしょうか。

【平】長崎県における人気の習い事は
1位…「ピアノ」
2位…「水泳」と「書道」が同率
4位…「その他スポーツ(テニスやサッカーなど)」の順になっています。
また、2020年度から小学校でのプログラミング教育の必須化の影響もあってか、関東を中心にプログラミング教室も人気が高まっているようです。

「子供の習い事図鑑」によりますと、それぞれの習い事の月謝相場は
・「ピアノ」月 8,000円
・「水泳」月 6,000円
・「書道」月 3,000円 となっています。
【住】決して安いとは言えない金額ですね。

【平】一般的に子供の習い事の費用は「世帯の手取り年収の5%以内が目安」と言われていて、それ以上の費用をかけると家計を圧迫してしまうかもしれない点には注意が必要です。

例えば、年収300万円だと5%は15万円ですから、月額は1万2,500円となります。
一方、年収800万円では、年間40万円、月額だと3万3,000円となります。
また、日本で子どもを増やせない理由のトップが教育費負担の心配であるという指摘もあります。