コロナでダメージを受けた各地の行楽地にいよいよ賑わいが戻ってきました。お得な「観光支援事業」にも期待が高まっています。
■人数制限解除して初の日曜日「満席久しぶり」

天候に恵まれた、5月29日。都内屈指の観光スポット、高尾山には朝から歩道を埋め尽くすほどの人が訪れ、コロナ禍で自粛していたという登山を再びできる喜びを噛みしめていました。
飲食店への人数制限などが解除されてから初めての日曜日。展望台のレストランは、徐々にコロナ前の賑わいを取り戻しつつあるといいます。

高尾山BBQマウント 田中愛乃さん
「予約とかも大人数の予約はお断りしていたんですけど、お受けできるようになったのでたぶん満席になります。本当久しぶりです」
店側は本格的なビアガーデンシーズンを前に、さらに観光客が増えることへの期待に胸を膨らませていました。
東京都はこうした観光を後押しする支援策として、旅行費用を助成する”都民割”を6月から試験的に開始すると発表しました。
それが「もっとTokyo」。都民が都内を旅行する際、▼1人1泊5000円、▼日帰りで1回2500円が補助される予定です。
この支援策について高尾山を訪れた都民は…
都民
「ぜひ利用したいなって。子どもがホテルとか好きなので。どこか都内のホテルで一泊というのをまずは考えています」
「あったら使いたいですよね。子どもと楽しめるはとバスツアーみたいなのがあると、遠出しなくて子どもとも楽しめて、お安くみたいになったら最高です!」
■新プラン検討も基本的な条件は・・・?
”都民割”の再開に向け、すでに動き出しているのが黄色い観光バスでおなじみの「はとバス」です。
5月30日行われた会議では、”都民割”でどのようなプランを打ち出すのか、その方向性を議論していました。
しかし…

はとバスの会議
「まだ詳細が決まってないからコース何本設定するとか、そういったこともまだこれからということですもんね」
いつ始まるのか、期間はいつまでなのか、など基本的な条件が明らかになっていないため、運行計画が立てられない状態。
ただ、”都民割”はコロナ禍で落ち込んだ観光需要がより高まると期待を寄せています。
はとバス 旅行事業部企画手配課 鹿島輝課長
「少しでも割引が入ることによって、じゃあちょっと旅行にそろそろ行ってみようかという方が増えてくると思いますので、そこに期待をしております」