先月30日から今月1日の記録的大雨で、山口市の河川敷のアユ養殖池から、およそ5万匹のアユが流されたことが分かりました。

椹野川漁業協同組合によりますと、養殖していたアユが5万匹以上いましたが、およそ5000匹まで減ったということです。今回の記録的な大雨では、近くを流れる椹野川が増水して河川敷に水があがり、アユが川に逃げ出したとみられます。

養殖池には泥水がたまっていて、15人ほどで丸2日間かかってかき出したということで、現在は、水につかってしまった機械の清掃作業などに追われていました。

椹野川漁業協同組合 田中実業務部部長
「8月から9月にかけて、大きくして出荷しようと思っていた魚がいなくなってしまったので、今からどういうふうな対応をしていくか、再検討しないといけません」

被害額は約1千万円にのぼるとみられ、別の養殖場をあわせても9月以降アユの不足が懸念されるということです。