占拠したウクライナのザポリージャ原発でロシア軍がテロ行為を行う可能性が指摘されています。反転攻勢を続けるウクライナに対し、ロシアが実際に破壊工作を行う可能性はあるのでしょうか?

投降したロシア兵か… 反転攻勢のバフムトは今

7月3日ウクライナ軍が公開した映像です。激しい銃声と砲撃音。ウクライナ軍の反転攻勢が続く要衝、バフムトとみられます。暗がりの中、銃についたライトを向けられ両手を挙げるロシア兵とみられる兵士の姿も。

ウクライナ兵
「あなたには触れない。我々は自分たちの領土を守っているだけだ」

バフムトは一時、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が完全制圧していましたが、ウクライナ軍による奪還作戦が本格化、進軍を続けています。

一方、ロシア側の支配地域では深刻な事態が懸念されています。

記者
「この場所から、あちら対岸を見ますと、ロシアが占領しているウクライナのザポリージャ原発が確認できます」

JNNのカメラが捉えた6基の原子炉。ロシア軍が支配するザポリージャ原発です。
ウクライナ南部、ザポリージャ原発の対岸に位置するニコポリは今、かつてない緊張感に包まれています。

ロシア軍は去年3月からザポリージャ原発を占拠。以来、周辺では激しい砲撃が繰り返され、原発施設が攻撃を受けるという史上初めての危機に直面しています。