3日も九州地方で記録的な雨が降り、被害が出ています。西日本は梅雨の最盛期となっています。
先週末は広島県内でも大雨となり、一部の地域では土砂災害の危険度が非常に高まったとして避難指示が出された地域もありました。

3日も熊本県では「線状降水帯発生情報」が二度発表されるなど、この1か月、西日本を中心とした各地で線状降水帯の発生が相次いでいます。
記者レポート(山口市内 1日未明)
「住宅横の溝から雨水があふれ出しています。この溝は比較的幅もあって深さもあるんですが、あふれ出しています」

1日土曜の未明には山口県で「線状降水帯発生情報」が発表…。気象庁の観測点(豊田アメダス)では1時間106.5ミリの猛烈な雨を観測するなど記録的な大雨となりました。
美祢市ではJR美祢線の線路が崩落しました。美祢線はJR西日本が去年、公表したローカル線の見直しに向けて収支率が厳しい路線に含まれています。

2010年の7月にも豪雨災害で鉄橋2本が流され、翌年の9月に運転を再開しています。来年、全線開通100周年で山口県などは利用促進に向けて取り組んでいました。
記者レポート(広島・中区 1日未明)
「午前0時半、広島市中区です。雨脚がかなり激しくなってきました。雨粒が傘に打ち付け、大きな音を立てています」
一方、広島県では、ことしに入って線状降水帯の発生は確認されていないものの、発達した雨雲のエリアが少しずれていれば、大雨による大きな災害につながりかねないよう状況は何度か起きています。

先週末の大雨では、広島県内で大きな被害は確認されていませんが、土砂災害の危険度が非常に高まったとして、「土砂災害警戒情報」が県西部の一部の市町に発表され、「避難指示」が出た地域もありました。
今週後半からは再び梅雨前線が本州付近に停滞しやすい状況となり、まとまった雨となる可能性も出ており、大雨災害への注意がいる時期はまだしばらく続きます。