カーリングの日本選手権が29日、北海道北見市で行われた。女子決勝は北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレが世界選手権代表の中部電力に7対3で勝利し2年ぶりに頂点に立った。

1-1の同点で迎えた第4エンド、ロコ・ソラーレはスキップ・藤澤五月(31)が相手ストーンをプッシュし、自らのストーンを中央付近に残すショットで2点を追加。第5エンドで中部電力が1点を返し、前半を1点リードで折り返した。

後半、最初の第6エンドで先攻の中部電力がミスショット。ロコ・ソラーレの藤澤は余裕をもってドローショットを投げ、2点を追加した。

その後、1点ずつ加えた第9エンドで中部電力はショットを決めきれず、ロコ・ソラーレが1点を追加し4点のリードとなった。残り1エンドを残して中部電力が負けを認めるコンシードを宣言。ロコ・ソラーレは一度もリードを許さず、7対3で2年ぶり3度目の優勝を果たした。

通常なら2月、3月に行われる日本選手権、今年は北京五輪や世界選手権で5月に開催され、ようやく今シーズンが終わった。昨年9月から始まった長いシーズンを終え、試合終了後には両チーム、肩を抱き合い笑顔で健闘をたたえ合った。

試合後、セカンドの鈴木夕湖(30)はテレビインタビューで「自分は凡ミスなどがあったんですけど、周りのナイスショットと私と(吉田)夕梨花のナイススイープで、今日ももっていけて、みんなありがとうって感じで、ありがとうございます」とチームメイトに感謝した。

男子決勝はSC軽井沢クラブが札幌国際大学を11ー7で敗り、5年ぶりの優勝を果たした。20歳の柳澤李空がスキップを務め新体制となってから初めて日本一のタイトルを獲得した