静岡県内最大、

1995年に現在の場所で行われるようになってから28年。コロナ禍を乗り越え、実に4年ぶりの開催となります。無数の花火が夜空を焦がす“花火のまち”袋井自慢の大会の正式名称は「全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火」。「全国花火名人選抜競技コンクール」には、名だたる花火職人が参加します。

SBS NEWS DIGでは、打ち上げ開始1時間前の午後6時30分から配信を開始。会場の雰囲気などもお伝えていきます。
★当日の主な花火打ち上げプログラム★
国内屈指の規模と芸術性を誇る「ふくろい遠州の花火」。超一流の花火職人が競演する「全国花火名人選抜競技コンクール」のほか、さまざまなスターマイン、さらに「マダムバタフライ(蝶々夫人)」の世界を花火と講談で表現する「火談・三浦環物語~オペラ・マダムバタフライ~」など、多種多彩な花火を夜空に打ち上げられる予定です。
全国花火名人選抜競技コンクール
★“よい花火”のポイント教えます!★
「パッと開いてパッと散る。まっこと花火は威勢のええ男の生涯そのものじゃのう」宮尾登美子の長編小説を原作にした映画「鬼龍院花子の生涯」で主人公の花子の父、鬼政が花火を観て放ったセリフです。花火もパワフルに上がり、シンメトリーに開いてパッと散る一連の所作「生きざま」が審査されます。評価のポイントを6つのキーワードにまとめました。
◇玉の座り…打ち上げられた玉がちょうど上り詰めた時に“開花”するのが最も美しいとされています。しかし、上昇の途中で開花すると扇型に崩れ、逆に落下し始めてから開花すると星が流れる傾向にあるそうです。
◇割口…玉が座ったところで点火し、星が一斉に広がる瞬間が「割口」です。すべての星に火がついて均等に飛び散る姿が美しいとされています。
◇盆…星が飛び散って作る球体を「盆(ぼん)」と呼びます。球体は真円なのが理想的とされていて、玉が小さく、いびつなものは評価が低くなります。
◇変化…玉が開いている間に各星の色や形態の変化の具合をさします。色合いに加えて、そろって変化すると均一な星づくりの証となります。
◇肩…星が放射状に均一に飛んでいく姿を「肩の張りがよい」といいます。星がまばらになる「抜け星」や飛んだ先でフラフラすると低評価の原因となります。
◇消え口…星がそろって変化し、パッと消えることを「消え口がそろう」といいます。
「全国花火名人選抜競技コンクール」では、10人の審査員がこうしたポイントを念頭に、花火が安全に打ち上げられたかなどについても審査します。