“夜の熱中症”に注意 理想の湿度は50%から60%ほど

山本恵里伽キャスター:
そこで注意していただきたいのが、夜の熱中症です。なぜ夜に熱中症が起きてしまうのか、「いとう王子神谷内科外科クリニック」の伊藤博道院長によりますと、夜というのは日中よりも湿度が高いそうです。汗が蒸発しにくくて、熱中症になりやすい状況に陥ってしまうわけです。

ではどのような対策がいいのか、まずエアコンです。エアコンは朝までつけっぱなしにしてくださいということでした。

小川キャスター:
ただこのエアコンの設定温度、これで迷う方が多いですよね。

山本キャスター:
設定温度は、暑がりの方に合わせてくださいということでした。ご家族の中に寒がりな方もいると思いますが、そうした場合は、お布団を活用してください。

また、直接風が当たらないところに移動するなどの工夫をお願いします。理想としては、室温は25度前後。湿度は50%から60%ほどということです。

もう一つ対策としていいのが、寝る前に水分補給をすることです。塩分も一緒に補給した方がいいので、おすすめはスポーツドリンクということです。夜中に起きたときも、意識的に水分補給をお願いします。

氷枕を使って体を冷やすという方もいると思いますが、首を冷やしすぎると、血液を冷たくしすぎてしまうということで、体温が低いと脳が勘違いをしてしまいます。すると、体に熱を溜め込みやすくなり、汗が出にくくなってしまい、熱中症に繋がりやすくなるとのことです。

ただ、水道水の温度程度であれば適切ということですので、冷感シートなどは効果的ということでした。