その永井明慶(あきよし)監督は、相撲界でもっとも注目される指導者の一人。強い力士を育成する秘訣とは、どのようなものでしょうか?
独自のアイデアを取り入れた稽古
相撲で活躍後、指導者となった永井監督。現在は3~15歳までの約40人を一人で教え、「みんな命かけてここに来てるから、私も体張って向き合わないと」と常に体を鍛えて稽古に当たっています。
また、体の軸を作るための体幹トレーニングも重点的に行います。

稽古にはほかにも、永井監督ならではの工夫がなされています。それが携帯電話で撮影した映像を約20秒の時間差でモニターに再生すること。生徒は練習直後に確認し、次にいかすことができます。

立派な人間になってもらいたい
永井監督の熱意ある指導は、稽古場を離れても続きます。実はこちらのクラブでは、親元を離れた中学生が監督の自宅で寮生活を送っています。現在10名の中学生を引き受ける、永井監督の仕事は多岐にわたります。食事の準備は基本的に一人で担当。5品以上用意するという夕食だけでなく、体作りのために朝食もたっぷりのおかずを用意します。

また、「キレイな所じゃないと、いい人材は育たない」という理由から、子どもたちと駅周辺でゴミ拾いも。

こうした寮での指導について、永井監督は「大相撲で活躍するのも目標としてあるんですけど、それ以上に大人として立派な人間になってもらいたい。そこを寮生活でしっかりと身につけてほしい」と話します。

(「バース・デイ」5月7日放送分より)