知り合いからは、『子どもはまだ?』の集中砲火

妊娠しないつらさや不妊治療中の心境をつづったある一冊の本が2004年に出版されました。

(本の一部抜粋)
「結婚から1年半、知り合いからは、『子どもはまだ?』の集中砲火」

著者は、生理の貧困やジェンダーギャップの解消に取り組む団体「ハウリング」の代表を務める原田いくみさんです。

現在、2人の子どもの母親の原田さん。
3年間にわたる不妊治療では、流産も経験しながら、複数回、人工授精を行った末、ようやく1人目の子どもを授かりました。

(原田いくみさん)
「あんなうれしいことはなかったですね。本当に授かりものとはよくいったもので」

出版した本は、周りの人に不妊治療のことを言い出せず、ブログに心境をつづった内容を書籍化したものです。

(原田いくみさん)
「『赤ちゃん、楽しみにしてるよ』って悪気なく言ってくれる方たちの言葉に毎回傷ついたり。夫婦関係が壊れてしまう人もいる。男性側の渋々付き合ってるっていうような温度差が割とあったので、夫婦で足並みをそろえて不妊治療に向かう入口になってほしいと思い書いた」