「4.4組に1組」。これは、不妊治療やその検査を受けたことがある夫婦の割合です。

こうしたなか、「人工授精」や「体外受精」などといった不妊治療は、去年4月から保険適用されたのですが、費用の面や周囲の理解など、まだまだ課題は多く残されています。
不妊治療を経験した人に今、何が求められているのか聞きました。
心も体も経済面も削られていく
(宮崎市在住 平田早耶さん)
「心も体も経済面も削られていくのが、不妊治療の大変なところだと思います」
宮崎市に住む平田早耶さん(32歳)。
結婚後、なかなか子宝に恵まれず、去年7月から病院で不妊治療を受けています。


(平田早耶さん)
「自分で体温を測って、自己タイミング法っていうのをやってみたりはしてたんですけど、もう全然かすりもせず。でも、もう10年たったので、やっぱ専門のクリニックに通いましょうっていうことになりまして」
平田さんは、現在、排卵を促す治療などを受けていますが、1回の治療で妊娠に結びつくとは限りません。
(平田早耶さん)
「今回いけるかもって思っても、(検査薬は)真っ白。気持ちの沈み方が半端じゃない。自分の両親にも、主人の両親にも不妊治療のことは言ってない。心配かけたくないというのもあるけど、体も心も経済面も負担がある中で、相談できないっていうのはすごくつらい」

