「近道しようと…」3歳女児が亡くなる事故も
実際に、駐車場でショートカットをしようとして、死亡事故も発生しています。
2020年3月、大分県宇佐市にある飲食店の駐車場で、当時3歳の女の子が軽トラックにはねられ、死亡しました。
軽トラックを運転していた男性は「近道をしようとしていて、女の子に気づいてブレーキを踏んだが間に合わなかった」と話していたということです。
女の子は飲食店で家族と食事したあと、車に戻ろうと歩いていたところで起きた悲劇でした。

警察はコンビニワープについて、「絶対にやめてください」と訴えます。
大分県警交通部交通指導課・安藤竜夫次席「絶対にやめてください。駐車場を“ワープ”しても、目の前の信号機が青になるのを待つ車と比べて、目的地に着くまでの時間はほとんど変わりません。コンビニワープは、車や人の動きを見落として、重大な事故につながる可能性が高いです」
「私有地の駐車場内を警察が取り締まるのは厳しいですが、事故が起きたら当然処分します。また、道路(公道)から駐車場に入るとき・出るときの一時不停止は違反の対象になります」
駐車場に歩道が隣接している場合、車両は歩道に入る直前で一時停止をしなければなりませんが、筆者が目撃したコンビニワープ車のほとんどは、一時停止をしていませんでした。
安易に「取り締まりが難しいらしい」と高を括ると、痛い目に遭うかもしれません。
時間の余裕・心の余裕をもって、改めて安全運転を心がけましょう。