紙の保険証廃止 総理「国民の不安払拭が大前提」
相次ぐトラブルを受け、政府は「マイナンバー情報総点検本部」を初めて開催しました。

コロナワクチン接種の体制を参考にデジタル庁、総務省、厚生労働省が連携し「マイナポータル」で閲覧できる情報をすべて点検する方針ですが、これはかなり大変な作業です。
▼マイナポータルで取得可能な情報
1.健康保険証
2.診察・処方記録など
3.医療費
4.予防接種
5.メタボ検診の結果など
6.がん検診の結果など
7.医療保険
8.医療保険その他
9.学校保健
10.難病患者支援
11.被保険証番号など
12.医療保険情報の提供状況
13.税・所得
14.医療費
15.公金受取口座
16.年金
17.年金その他
18.児童手当
19.児童扶養手当など
20.母子保健
21.就学支援金など
22.障害児支援など
23.世帯情報
24.障害者手帳など
25.生活保護
26.中国残留邦人等支援
27.介護保険
28.雇用保険
29.労災補償
マイナポータルでは
▼健康保険証やがん検診の結果
▼税や所得に関する情報
など29種類もの情報が含まれていて、紐づけ作業する団体も様々です。
政府は2024年秋に紙の健康保険証を原則廃止してマイナカードに一体化する方針ですが、医療現場は性急な運用に不安を募らせています。

扇山院長「従来の保険証をそのまま併用して残してほしい。そうすれば問題が出ても紙の保険証を使えばいいわけですから。患者さんも困らないし、我々も困らない」
21日、岸田総理は…

岸田総理
「来年秋の保険証廃止への国民の不安、これを重く受け止めており、現行の保険証の全面的な廃止は国民の不安を払拭するための措置が完了すること。これを大前提として取り組んでまいります」
このように述べた一方で、2024年秋に紙の保険証を廃止するこれまでの方針に変更はないと強調しました。