全国的に課題となっている保育士不足の解消に向けた取り組みです。
宮崎県延岡市と日向市にある保育施設が、宮崎市の短大生を対象にした就職説明会を開きました。
宮崎市の宮崎学園短期大学で開かれた就職説明会。延岡市と日向市にあるあわせて19の保育施設が参加しました。
説明会では、各施設の担当者が保育科の学生たちに仕事内容や施設の特徴について熱心に説明していました。
(保育施設担当者の説明)
「職員がすごく明るくて分からないことを共有・相談しやすい環境となっている。すごく風通しの良い職場となっているんじゃないかと思っている」
(学生)
「宮崎市以外の保育園の話を聞くことができて、就職場所を幅広く考えるきっかけになりました」
「気軽にいろんな保育園の話を一度に聞くことができて、すごく良い機会で参加してよかったと思った」
全国的に課題となっている保育士不足。
県内の4月の求人倍率は全体で1.45倍なのに対し、保育士を含む社会福祉専門職は1.97倍と高く、県内でも人手が不足している傾向にあります。
説明会を主催した延岡市保育協議会では、施設側から学生に歩み寄りアピールすることが重要としています。
(延岡市保育協議会 甲斐英哉会長)
「私たちが出向くことにより、学生さんが保育園の雰囲気を感じていただく。そのことにより早期離職をなくしたり、この園で働きたいという意欲を持っていただいたりということにつながっていくのではないかと思う」
また、宮崎学園短期大学も保育士不足の解消に向けて取り組んでいきたいとしています。
(宮崎学園短期大学 後藤祐子保育科長)
「保育の仕事の魅力をこれからの社会を担う小中学生にも発信していき、保育者になりたい人を増やしていきたいと思っている」
保育士の確保に向け関係機関のさらなる連携が進むことが期待されます。