岩手県内有数のホップの産地・軽米町で21日、大手ビールメーカーの関係者が参加してホップの苗植え体験会が開かれました。
体験会が行われたのは軽米町のホップ生産農家、中里照夫さんの60アールの畑です。21日は町やサッポロビールの関係者などおよそ20人が参加しました。
今回植えられたホップはレモングラスのような香りが特徴の品種、「ソラチエース」です。参加者は畑に70本の苗を植えた後、糸につるを巻きつけました。
サッポロビールは2019年から販売しているソラチエースを使ったビール商品の需要拡大を受け、今年から軽米町と青森県田子町の合わせて15の生産者にソラチエースの栽培を依頼しました。去年の国内の収穫量はおよそ350キロでしたが2年後にはおよそ17倍の6000キロを目指します。このうち軽米町と田子町の生産者で8割以上となるおよそ5000キロを生産することが目標です。
(ホップ生産農家 中里照夫さん)
「新しい品種に挑戦するのは多少の不安はあるが楽しみがある。収量アップ、どういうふうにすればたくさんとれるか研究しながら、仲間と一緒にがんばっていきたいと思います」
ソラチエースの収穫は来年から段階的に行われ、2年から3年後に本格化します。