山口県下関市で建造されている新しい捕鯨母船の組み立てが始まるのを前に、起工式が行われました。

下関市の旭洋造船であった起工式には、関係者らおよそ30人が参加しました。

式では、船を所有する共同船舶の所英樹社長が溶接機を動かして火花を出し、組み立て作業の安全や無事完成を祈願しました。式の後、建造中の船の一部を参加者が視察しました。

新しい捕鯨母船「関鯨丸」は、現在操業している「日新丸」の後継として、ことし2月から建造が始まりました。

全長112メートル、総トン数はおよそ9100トンで、南極海までの航行が可能になります。
今後、船首の船底部分など122のブロックを組み立て、8月に進水式が行われます。

旭洋造船 越智勝彦社長
「非常に難しい、あの船ではありますけれども、全社をあげてわれわれの技術の粋を集めて、無事完工していきたいと思っています」
共同船舶 所英樹社長
「来年6月にはですね、新しい関鯨丸、出航してキャッチャーボートで捕ったクジラを、この船で加工して、冷凍して製品を作って、皆様にお届けする、非常にわくわくする思いです」

船は来年3月に完成し、引き渡される予定です。














