長野県池田町の山あいにラベンダーの観光農園があります。
最盛期には、7万株が咲き誇った花畑は、2021年の冬、存続の危機に直面しました。
農園の手入れを続けた亡き父の思いを受け継ぎ、ラベンダー畑の復活に取り組む女性の姿です。
池田町の中心部から離れた山あいにある、4ヘクタールの広さを持つ観光農園=「夢農場(ゆめのうじょう)」。
(水野道子さん)
「このカモミールのビスコッティとラベンダーのラスク」
マネージャーの水野道子(みずの・みちこ)さん。
(水野道子さん)
「本当に天気見ながら天気予報とにらめっこしながら」
午前8時前、売店の準備を済ませるとすぐに作業着姿に。
ラベンダー園に向かいます。
(水野道子さん)
「株と株に重なってるのがあると、この梅雨時期にそれで結構だめにしちゃうんで、ちょっと隙間をあけてあげるように」
早咲きの花が見ごろとなったこの時期は、こまめな手入れが必要になります。
(水野道子さん)
「お客さん通られたら、やっぱり触られてるときにハーブって香るので、『いい香りがしますね』って言ってもらって」
梅雨もひと休みとなったこの日、黙々と作業を続けました。
この2年余りの間、道子さんが目指してきたこと。
亡くなった義理の父親が手塩にかけて育ててきたラベンダー園の復活です。
(水野道子さん)
「先日来たお客さんは本当に一番ひどい時を知ってらっしゃって、今年は見れるようになってきたねっていうお言葉を頂いたんで、気持ちほっとはしてるんですが。5分の1くらいかな。私の中では全然まだまだですね」