被災地の医療と向き合い12年。東日本大震災を機に東京都から岩手県宮古市に赴任した医師が退職することになり、19日、感謝状が贈られました。

 退職するのは、岩手県立宮古病院の循環器内科の医師前川裕子(まえがわ・ゆうこ)さんです。きょうは県医療局の小原重幸局長から前川さんに感謝状が贈られました。前川さんは医師として後悔したくないと都内の病院を辞め、2011年6月に県立宮古病院に着任しました。そのときの常勤医は1人で、連日、夜間の急変にも対応しました。現在の常勤医は5人で前川さんは今後、故郷の徳島県で地域医療に携わる予定です。震災発生後に県に派遣された応援医師は46人で、19日現在、県内で勤務を続けているのは前川さんを含めると10人です。