この春、2年後に廃業宣言をした「タケノコ王」こと風岡直宏さん。タケノコの収穫を終えたいま、改めて農家を取り巻く厳しい現状を語りました。静岡県内のタケノコ業界に迫り来る危機とは…。
富士宮市にある直売所「風岡たけのこ園」です。
<風岡直宏さん>
Q.いろいろな商品並んでますね?
「タケノコの加工食品ですね。このカレーなんか、タケノコがゴロゴロ入ったカレー。世の中にないでしょ、こんなカレー。こういう商品開発を僕はやっている」
風岡さんの収穫するタケノコは、ミシュランの星付き料理店から注文が相次ぐほどで、タケノコを使ったさまざまなプロデュース商品も販売。そんな風岡さんですらタケノコ専業でやっていくのは厳しいというのです。
<風岡直宏さん>
「うちが稼げているんだったら従業員の数がどんどん増えていったり、店が豪華になったりするけどそうじゃない。稼げる期間がすごく短い。2か月半くらい」
いま、風岡さんのようにタケノコを生産する農家が減っています。県林業振興課の調査によりますと、県内のタケノコ生産量は1995年に年間2700トンを超えていましたが、2021年は約350トンにとどまりました。さらに1kgあたりの平均単価は400円台を記録した年もありましたが、最新の統計では100円台後半にまで落ち込んでいます。
風岡さんは子どもに引き継ぐ考えはあったものの、安定した収入が確保できないと判断し、2年後に廃業するという苦渋の決断をしました。その理由は収入面だけではありません。
注目の記事
【3月9日】レミオロメンのカバーで1000万回再生 当時高校生だった3人が15年後の「3月9日」に再会した理由「この日しかないと思って【前編】

「おとうは、かっこいいけど…」 津波で父は行方不明 15歳の野球少年は30歳に 娘ができて初めて気づいた“父の偉大さ”

【講演全文・前編】3・11当時の気仙沼警察署長が「決断と後悔」語る【東日本大震災15年】

「この子と飛び降りようと…」2歳で失った左手 それでも息子は前を向き パラ陸上で世界を狙う白砂匠庸選手 見守り続けた両親と笑い合えるいま

「検診の痛みは、治療の100分の1」私が子宮頸がんで失った、腎臓と、自由と、子どもとの時間 放送作家・たむらようこさん

南極の氷が「最大42キロ」後退 失われた面積は「東京、神奈川、千葉、埼玉に匹敵」30年間の衛星データで判明 将来の海面上昇に警鐘












