防犯カメラの設置について保育士は。
(保育士)
「カメラというものに慣れていないので、慣れるまでは…。けがは100%ないと言い切れないので、先生たちを守るためにもあってもいいのかな」

一方、保護者は。
(0歳児と4歳児の母親)
「全然ありだと思う。預ける身としては安心する。別の放課後デイサービスで、結構厳しく叩いていたのを見たことがある」
(4歳児の母親)
「あるに越したことはないけど、プライバシーもあるし…迷いどころですね」

不適切保育の問題を受け、名古屋市は今年度の予算で、保育環境を向上させる取り組みへの補助金として2億8000万円を計上。
認可保育園1施設あたり、防犯カメラの設置費用も含めて約100万円を上限に補助します。
一方で、設置を決めた保育園の責任者には戸惑いも。
不適切保育の背景には、保育士の給与の低さなど苛酷な労働環境が影響していて、防犯カメラの設置が根本的な問題解決につながるかはわからないといいます。
(こどものまち杉村保育園 小澤清隆さん)
「働く環境が大変。その上に賃金が低いとなると…。それを改善していくのが法人の努力。楽しく保育をしてもらう、保育士を認めてあげることが大切」